リビングに2台、子供部屋に3台、主寝室に1台、ロフトに1台、職場に1台、壊れてしまったものが2台と通算10台のサーキュレーターを購入したサーキュレーター大好きな5児パパGasshuです。
でもその中には購入して実際に使うと「失敗した!」とか「壊れてしまった!」ことがあります。そんな経験を活かして今回はこれから「サーキュレーター」を買ってみようかなと検討されている方に、選び方のポイントとおすすめ機種を紹介します。(2021年版)

また全く予備知識がない方でも分かるようにたくさんの画像や動画も入れて記事を作成していますので安心してご覧になってください。
「もうサーキュレーターって知ってるよ」と言う方は、「サーキュレーターの選び方を12項目に分けて解説」に進んでくださいね。

まずサーキュレーターとは「空気循環器」ことです。簡単にいえば「部屋全体の空気を動かして循環させる」のが仕事です。
でも扇風機とはどうちがうの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、
その答えはズバリ!
サーキュレーターは優れた直進性と遠くまで届く風の威力が特徴です。
公式HPではメーカーや機種にもよりますが、
その到達距離、なんと30mを誇る物もあります。

ただ「風を送る」だけであれば扇風機でも十分です。
でもサーキュレーターに扇風機にはない、もしくはそれ以上の性能や使い方などがあります。
更には電気代の削減まで効果が期待できるのがサーキュレーターです。

これ、うちにいっぱいあるよ~

僕たちの部屋でも活躍しているよ。
購入前にサーキュレーターと扇風機の違いを知りましょう。

■扇風機は人に対して風を送り涼しみを与えるのが目的
■サーキュレーターは部屋全体の空気を動かして循環させることが目的

「どちらも同じでは?」と思いがちな両者ですが、実は目的が異なります。
まず扇風機は広がりのある風を人に対して送り涼しむのが目的です。
そのため扇風機が向いている周辺だけが涼しくなります。
またその特性上必要ではないところ、例えば机の上の書類などにも風があたるので、スポット的に使いたいときに困ったりします。
一方サーキュレーターは扇風機と同様に人に対して風を送る使い方もありますが、やはりサーキュレーター役割は部屋全体の空気を動かして循環させることが目的です。
その作り出す風は強力な上に直進性に優れています。その特性は机の上の書類などを避けて足元だけ涼しみたい時にも活躍します。

部屋全体の温度差をなくしてくれるのでエアコンと併用すれば効率良く、夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。
サーキュレーターがなぜ「部屋全体の空気を動かして循環させる」ことができるのか。

ではどうようにして空気の循環を生むのでしょうか?それではみていきましょう。
まずサーキュレーターは部屋の天井や壁に向けて風を送ります。
その風をメーカーによっては竜巻状の風(トルネード)と呼んだり、スパイラル気流などと呼んだりします。
それらの竜巻状の風はただ直進性が優れているだけではなく、渦を描きながら進み周りの空気を巻き込みより強力な渦と作り、やがて強力な渦となった風が壁や天井に届きます。
届いた空気は、天井や壁をつたい室内を大きく循環し気流を作るので、室内全体の空気がそよそよと動くのです。
このようにして部屋全体の空気を動かして循環させることができます。
これにはやはりサーキュレーターの特徴「優れた直進性と遠くまで届く風の威力」が必要なわけです。
こんなにあるサーキュレーターのメリット

サーキュレーターが空気の循環させることが分かって頂けたと思いますので、ここでその特性を活かしたメリットを紹介します。
・部屋の全体の空気の循環ができる
・隣の部屋へより多くのエアコンなどの冷気や暖気を送れるので2部屋で使える。
・素早く換気や湿気、熱気などを室外に放出できる
・上下の階層、またはロフトや吹き抜けにも風を送ることができる。
・より素早く、多くの外気を取り込むことができる
・浴室乾燥にも使える
・運動靴などの乾燥にも使える。
・コンパクトで持ち運びやすく、倒れにくいので壊れにくく丈夫である。
などこのようにそのメリットは多いです。これらのメリットから、サーキュレーターは季節問わずに使える優れものであると言えます。

サーキュレーターの活躍する場は多いので、後は使い方次第です。
これらのサーキュレーターのメリットを活かした使い方は動画にまとめていますので、宜しければご覧になってください。
サーキュレーターのデメリットってあるの?
メリットの多いサーキュレーターですが、ではデメリットはどうでしょうか?
これは正直あまりなくあえて挙げると
・扇風機のように独立した高い位置からの風を送ることができない。
※但し一部サーキュレーター壁掛けタイプ・サーキュレーター扇風機タイプ
などあります。
・扇風機と比べて割高な商品が多い。
主な価格帯としては3000円~20000円であり購入すべきか悩む。
・扇風機と比べて小さいので性能的にも不安に思える。
この2点です。一つ目の扇風機のように高い位置から使いたい方は一部そのタイプがあるので、そちらをお選びください。2つほど下記に掲載しました。ただサーキュレーターはどこにおいても大丈夫なので、特別な理由がない限り通常の背の低いタイプをおすすめします。
2つめの割高感、3つ目の不安などは確かに私も最初ありました。扇風機なら2,000円~6,000円がメインで販売されていますし、こんなコンパクトで大丈夫という不安です。
でもある時にこんな事がありました。我が家ではロフトから花火大会が見えます。でもエアコンがなく下の部屋のエアコンを付けて鑑賞、でも暑くて暑くて汗がタラタラと流れる始末でした。
次の年小型ながらサーキュレーターを購入、3,000円弱のものです。いざ風を回してみるとびっくり!高さ30㎝にも満たない小柄なサイズにもかかわらず風が届くのです。更に次の年は到達距離25mのものを購入、これは言うまでもなく快適でした。



価格が一般的な扇風機と比べての割高感があり購入すべきか悩みます。購入前に私もその不安があり悩みましたが、実際に使用してみると風の力や到達距離に驚きました。その事がきっかけでその後、扇風機からサーキュレーターへと乗り換えました。
サーキュレーターの選び方を12項目に分けて解説

さていよいよサーキュレーターの選び方です。今回はそのポイントを12個項目に分けて紹介します。
- 風の強さ(到達距離と適応畳数)
- 羽根の大きさ
- 静音性
- モーター種類
- 電気代
- 耐久性
- 保証期間
- 清掃のしやすさ
- 持ち運びのしやすさ
- 機能性
- 価格・コスパ
- メーカー
これらが購入時にしっかりと確認する事が大事です。それぞれの項目をチェックして自分に合った商品を探すようにしましょう。
では一つずつ説明をしていきます。
サーキュレーターを風の強さ(到達距離・適応畳数)で選ぶ

サーキュレーターを選ぶ時の最も大きな要素ともいえる風の強さ。ネットショップなどを見てみるとそれぞれスペックが書かれており目安要素としては「到達距離」と「適応畳数」が主です。
それでは順番に見ていきましょう。
【サーキュレーターを適応畳数で選ぶ時のポイント】
■お使いになりたい部屋よりもちょっと大きめの適応畳数を選ぶ
まずサーキュレーターをお求めの方はこの風の適応畳数がとても重要になってきます。お使いになりたい部屋の畳数が分かればいいだけの話なのでそんなに難しくはありません。
ただこの「適応畳数」を目安する時に注意して欲しいいポイントがあります。
それは8畳の部屋なら適応畳数は8畳以上のものを、16畳のLDKなら適応畳数は16畳以上のものを選びます。
ポイントはお使いになりたい部屋より適応畳数以上のものを購入する。
理由は簡単、それは「失敗しないため」です。
もし適応畳数で選ぶ時に悩んで悩みきってギリギリのものを購入した時に、結果「物足りないな」と後悔しないためです。適応畳数以上のものを選んでおけば、そんな心配はありません。あとは風量を調整すればいいだけの話です。

まずはお使いになりたい部屋よりもちょっと大きめの適応畳数を選ぶと失敗しないよ。
【サーキュレーターを到達距離で選ぶ時のポイントその1】
■過度な期待はしないように。
次に到達距離ですが、これは計測されていないメーカーさんが多いです。この記事を書くために気になるメーカーさんに到達距離についてと問い合わせてみました。すると計測はされていないとの返事を頂きました。
でも風の到達距離って気になるし選ぶ時にも重要。車でいえば最高速度みたいな感じで購入時の目安にも重要です。
では「実際に計測されているメーカーさんは?」と気になり調べてみると計測されているメーカーさんは2社です。ORNADO(ボルネード)さんとアイリスオーヤマさんが計測されていました。
ただそれも全ての機種がされているわけではありません。その場合は先ほどの適応畳数が記載されている事が多いです。※両社さんとも、メーカーの紹介時に詳しくご説明いたしますね。
両社とも最強機種は30mほどの到達距離を誇ります。学校にある25mのプールで言えば、端から端まで届くという優れものです!
ここで到達距離で選ぶ時の注意です!メーカーさんがいくら到達距離〇〇mと謳っていても、それはギリギリ風が届くというものです。さすがに最長距離まで勢いのある風が来るわけはありませんので、過度の期待は避けましょう。
このあたりが気になる方はボルネード のサーキュレーター「660-JP」で簡単な実験動画を作成してありますのでご覧ください。メーカーさんの謳う到達距離はなんと25mです。実験では約7m先のヒマワリ風車がどれだけクルクルと回るのかを試してみました。
メーカー名:ボルネード 機種名:660-JP
■サイズ(㎝)幅30×奥行35×高さ38■重量3.3kg
■羽根の大きさ約25.5㎝■適応畳数35畳 ■風の到達距離25m
もう一つアイリスオーヤマ PCF-SDC18Tの動画があります。
こちらは適応畳数でなんと30畳です!
メーカー名:アイリスオーヤマ 機種名:PCF-SDC18T
■サイズ(㎝)幅約21×奥行約21×高さ約29■重量4.8kg
■羽根の大きさ約26.5㎝■適応畳数45畳 ■風の到達距離30.5m

到達距離については〇〇mまで届くとあっても、風がビュービューと届くわけではない事に注意してくださいね。

風車が回ってる!でも僕の部屋6畳だからそんなにも強い風はいらないような気がするんだけど。

そうだね、じゃ次にサーキュレーターをお使いになりたい部屋にはどれぐらいの到達距離を選べばいいのか説明しますね。
【サーキュレーターを到達距離で選ぶ時のポイントその2】
■お使いになりたい部屋の適切な到達距離を知る
先ほど「サーキュレーターを選ぶ際にちょっと大きめ」がポイントと言いましたが、適応畳数なら部屋の間取りの広さが分かっていればいいだけの話ですが、到達距離はそうはいきません。
そこで、
■そもそも到達距離ってどれぐらい必要なの?
■8畳なら〇〇mが必要で12畳なら〇〇mが必要みたいな目安が欲しい!
と思いの方に次にその説明をしますね。
まず下の部屋の間取りの画像を見てください。これは8畳から45畳までの部屋の一例です
この中に恐らく皆さんがお使いになりたい部屋に合う、もしくは近い間取りがあると思います。

ちょっと見にくいかもしれませんので拡大したものが下の画像、8畳から30畳です。

次は36畳から45畳です。

この画像には畳数に対して一般的な間取りを書きました。そして各部屋の対角線を引いてそれぞれの距離を算出しています。ここでサーキュレーターの役割を思い出してください。それは「部屋全体の空気を動かして循環させる。」ことでしたよね。つまり風が返って来なければいけません。そして対角線は最大距離なのでこれを往復できる距離が必要です。
下の画像に「対角線の距離」「対角線×2倍の距離」そしてサーキュレーターの「適切な到達距離」を表にまとめましたので、購入の際に参考にして下さい。これでお使いになりたい部屋の適切な到達距離が分かります。
畳数 | ①対角線の距離 | ①×2 | 適切な到達距離 |
---|---|---|---|
8畳 | 5.147m | 10.294m | 8~10m |
10畳 | 5.562m | 11.124m | 10~15m |
12畳 | 6.562m | 13.124m | 12~15m |
16畳 | 8.139m | 16.278m | 15~20m |
20畳 | 8.584m | 17.168m | 20m以上 |
25畳 | 10.174m | 20.348m | 25m以上 |
30畳 | 11.830m | 23.660m | 25m以上 |
36畳 | 12.208m | 24.416m | 25m以上 |
42畳 | 13.860m | 27.720m | 30m以上 |
45畳 | 14.701m | 29.402m | 30m以上 |

到達距離で選ぶ時は部屋の最大距離を往復できる距離が必要だよ。
あと6畳部屋用はあまり商品がないので8畳用以上、到達距離は8m以上がおすすめだよ。
【サーキュレーターを到達距離・適応畳数で選ぶ時のポイント番外編】
サーキュレーターを選ぶ時の目安として到達距離や適応畳数の他に「風量」というものがあります。
「風量」とは単位時間当たりに移動させる空気量で「〇〇〇m3/min(分」で表示します。
一つの目安にもなりますが、実はこの「風量」を測定する基準は統一されておらず、メーカーによっては扇風機の風量と同じ方法で算出している場合があります。
そのため比較するには適しておらず今回の「サーキュレーターの選び方」の記事からは省いています。
サーキュレーターを羽根の大きさで選ぶ

次にサーキュレーターの羽根の大きさについてです。でもその前にまず知っておくべきことが一つあります。
それは羽根の大きさとは「羽根の直径」です。

例として上はアイリスオーヤマ PCF-SDC18Tですがその直径は18㎝です。下はボルネード のサーキュレーター「660-JP」で約25.5㎝。

こんな感じで羽根の大きさはいくつかあります。
ここで皆さんは「羽根が大きいほど到達距離も伸びるのでは?」と思いではないでしょうか?
でも答えは「風の到達距離と羽根の大きさは必ずしも比例しない」
【サーキュレーターの羽根の大きさで選ぶ時のポイントその1】
■風の到達距離と羽根の大きさは必ずしも比例しないという事を知っておく
羽根の大きさはメーカーにもよりますが大きく3つに分かることができます。
・16㎝タイプ
・18㎝タイプ
・18㎝より大きいタイプか12㎝タイプ
日本の大手のメーカーさんはこのうち16㎝タイプと18㎝タイプが主流です。
この二つで比較してみます。メーカーはアイリスオーヤマさんと山善さんです。サーキュレーターをお探しの時に恐らく一度は見たことのある大手のメーカーさんです。
メーカー | 機種名 | 羽根のサイズ | 到達距離 | 適応畳数 |
---|---|---|---|---|
アイリスオーヤマ | PCF-MKC18 | 18㎝ | 12m | 14畳 |
アイリスオーヤマ | PCF-SC15T | 15㎝ | 25m | 18畳 |
山善 | YAR-N184 | 18㎝ | – | 12畳 |
山善 | AAR-JSN15 | 15㎝ | – | 20畳 |
表を見てもらうと分かりますが、18㎝タイプが15㎝タイプのスペックが劣っています。こういった事例もありますので、サーキュレーターの購入時に風の到達距離と羽根の大きさ=高いスペックだと思っていると失敗の原因になります。くれぐれもご注意して頂きたいポイントです。
ただこれは安価機種と高価機種の違い、最新機種の性能アップ、ADとDCモーターの違いでもあります。

羽根が大きいからといって安易に選ぶのはNGだよ。
ADとDCモーターについては後ほど詳しく説明しますね。
【サーキュレーターの羽根の大きさで選ぶ時のポイントその2】
■羽根の大きさは空気を動かして循環させるための重要な要素
■同じぐらいのスペックなら羽根の大きなものを選ぶ
先ほど「羽根のサイズだけでサーキュレーターを選ぶのはおすすめしません」と言いましたが、それだけでスペックを判断しないようにという事です。サーキュレーターの役割はやはり「部屋全体の空気を動かして循環させる。」ことです。そのため羽根の大きさは重要要素の一つです。
ここでイメージしやすいように団扇(うちわ)を思い浮かべてください。

ここで質問です。
手の平サイズの小さいものとスイカほどの大きさの団扇があった場合、
■夏の暑い時期に使いたいのどちらでしょうか?
■5m先あるロウソクの火を消したい時にどちらを選びますか?
ほとんどの方は大きなサイズの団扇を選ぶのではないでしょうか。理由は簡単、空気を押し出すために必要となる空気と接せる面が大きいからですね。つまりサーキュレーターで置き換えると団扇のサイズがサーキュレーターの羽根の大きさにあたります。
この点を知っておくとサーキュレーターを比較する時、到達距離や適応畳数などのスペックがほぼ同じなら羽根の大きいものを選んでも失敗しません。

とりあえずパワーを重視するならこの「羽根の大きさ」と「到達距離」もしくは「適応畳数」の数値が大きいものを加味して選んで下さいね。

でも一番強いサーキュレーターってどれだろう?気になる~。

じゃあ、一番強い(強力な)家庭用のサーキュレーターを紹介しますね

メーカー名:ボルネード 機種名723DC-JP
■サイズ(㎝)幅41.5x奥行46.5x高さ46.5■重量4.8kg
■羽根の大きさ約26.5㎝■適応畳数45畳 ■風の到達距離30.5m
【サーキュレーターの羽根の大きさで選ぶ時のポイントその3】
■羽根の大きさはメーカーのよっては機種名で分かる事を知っておくと便利
実はその機種名を見ればいちいち調べなくても、羽根の大きさが分かるメーカーさんがあります。それは山善さんとアイリスオーヤマさんです。
例をあげると
■山善
機種名:YAR-AD234・・・羽根の大きさ「23センチ」
機種名:AAR-JSN15・・・羽根の大きさ「15センチ」
■アイリスオーヤマ
機種名:KCF-SDC181T・・羽根の大きさ「18㎝」
機種名:PCF-HD15N・・・羽根の大きさ「15㎝」
機種名:PCF-MKC18W・・羽根の大きさ「18㎝」
どうでしょうか、お分かり頂けたましたか?
確認できたはこの二社だけですが、機種名の中にある数字の最初と次の数字が「羽根の大きさ」を表しています。この情報はネットやHPでもなくて直接メーカーさんに問い合わせて確認しました。
この事を知っておくとサーキュレーターを選ぶ時に調べる手間が省けます。確かな情報であるとの証拠にPCF-MKC18Wの羽根の大きさ「18㎝」は筆者がメーカーさんに確認したもので、恐らく他のサイトでははっきりとそれを記載されているものはありません。
サーキュレーターを静音性で選ぶ
さて次はサーキュレーターの性能でとても気になることの一つ「静音性」です。
就寝時やテレビを観ている時など、大きな音だとどうしても気になるもの。できるだけ静かな機種を使いたいものです。最近は「静音タイプ」と謳っているものも増えて、ついついそういった機種を選びたくなります。でもサーキュレーターを静音性で選ぶ時はとても注意が必要です。
その理由は簡単、風の威力をMaxにするとどの機種もなかなかの音がするからです。
この風の正体は風切り音です。
風を「弱」などにすれば驚くほど静かな機種も多いですが、風量をMaxにすると、かなり気になる音になる機種もあります。
これはどうしても大きくなるので「騒音値」のついて目安を下記に掲載していますので、購入の際は目安にして下さい。
騒音値(db) | うるささ | 身体/生活への影響 | 大きさの目安 | |
---|---|---|---|---|
50db | 普通 | 大きく聞こえる、通常の会話は可能 | 静かな事務所 | |
40db | 普通 | 聞こえる会話には支障なし | 図書館 静かな住宅地の昼 | |
30db | 静か | 非常に小さく聞こえる | 郊外の深夜 | |
20db | 静か | ほとんど聞こえない | 木の葉のふれあう音 |
【サーキュレーターを静音性で選ぶ時のポイント】
■商品説明にある「静音」だけで安心してはダメ
■商品のレビューをしっかりと読み、既に購入された方の意見を聞く
■DCモデルだからと安易に信用しないようにしましょう
※DCモデルについては次の章で説明します。
あと注意が必要なのは「運転音はわずか35dBで、図書館よりも静か。」と記載されていても、よく見たら風量が段階〇で設定の場合とか書いてあったりします。しっかりとした確認が必要です。
また既に購入された方の意見を見てみましょう。失敗しないために、サーキュレーターを静音性で選ぶ時には絶対にこの作業を外してはダメです。後から後悔します。
それから次の章で説明しますがモーターの種類でDCモーターという物がありますが、これも安易に信用しないようにしましょう。風量が大きくなると反対に騒音に感じるものありますので、くれぐれも注意してください。

商品レビューを見ているとこれで結構失敗している方がいます。原因は過度の期待ですが、でも低速で使うと確かに静かですよ。

最初の何分間は風は強く、そのあとはゆっくり使えるみたいなタイマーみたいなものがあったらいいね。
サーキュレーターをモーター種類で選ぶ

先ほどから何度かお話にでてきたモーターの話です。サーキュレーターは当然モーターで動きます。そのモーターには2種類ありDC(交流)モーターと、AC(直流)モーターとあります。
この二つは構造が違いますが、詳しい説明は話が長くなりますので、簡単にその違いをメリットとデメリットに分けて説明します。
サーキュレーターを購入の際にこれだけは知っておきたいDCとACモーター違いをまとめました。
DC(直流)モーターのメリットとデメリット
メリット■消費電力が抑えられる・高回転が可能で微調整も可能・小型軽量が可能
デメリット■価格が高くなる・耐久性はやや劣る
AC(交流)モーターのメリットとデメリット
メリット■耐久性が高い・安価である
デメリット■消費電力はDCより高い
DCモデルの方が性能では優位性が見られ、消費電力も抑えられます。ただその分価格が上がります。
【サーキュレーターをモーター種類で選ぶ時のポイント】
■DCモーター=決して静音ではない事を知っておく。
■消費電力が少ないが、その分コストアップする事を知っておく。
まずサーキュレーターをモーター種類で選ぶ時の注意として「DCモーターが決して静音ではない」と知っておいてください。

今回初めてサーキュレーターを検討されている方もネットショップを見ていると上記のような「静音」という文字見かけるはずです。そしていつの間にか「DCモーター=静音」みたいなものが無意識に生まれ思い込みをしてしまいます。実は私のその1人です。
でもよく見ると「静音モード」」や「風量〇〇での使用時」と表示されています。
要は「低速で使えばかなり静かですよ」という意味です。
実際に低速で使うと従来のACタイプより静かであることに驚きます。これはDCモーターのメリットの「微調整が可能」が活かされているわけです。そしてトルクが高いので高回転が可能であり従来製品よりもパワーが上がっています。

先ほどの章の「静音性」で書きましたが、DCモーターで選ぶ時には、しっかりとレビューを確認しましょう。
次にDCモデルを「消費電力が少なく電気代が安くなるので結果、お得な買い物!」
という方も注意が必要です
確かにランニングコストは抑えられます。でもイニシャルコストも考えてみましょう。
仮にここに定価8,500円のACモーターのサーキュレーターと、12,500円のDCモーターの
サーキュレーターを比較検討していたとします。
その際に「ランニングコストが低いので、差額の4,000円は元が取れるでは?」
という安易な考えはNGです。
ではその理由を次の章で見ていきましょう。
サーキュレーターの電気代について
まず元々サーキュレーターの消費電力は低く、家庭の電気代の負担が少ない家電です。
でも実際の電気代はどうなの?と思いの方は多いはず。
その電気代ですが、まずは世の中の方の電気代をみていきましょう。
支出はどれぐらいなのでしょうか?
調べてみました。
総務省による世帯別の2019年度の月額電気料金は次の通りです。
※年額は月額×12ヶ月で独自算出
世帯 | 平均月額(円) | 年間合計額(円) |
---|---|---|
1人暮らし | 5,700 | 68,400 |
2人家族 | 9,054 | 115,848 |
3人家族 | 11,116 | 133,392 |
4人家族 | 11,761 | 141,132 |
5人家族 | 12,945 | 155,340 |
6人以上 | 16,031 | 192,372 |
筆者宅 | 14,500 | 174,000 |
我が家は7人家族ですが平均より低く、実際サーキュレーターを使いだしてから
電気代も抑えられました。
これには夏にエアコンを使いたいなぁと思う時に、
まずはサーキュレーターで凌げる時が増えた事も大きな要因です。

サーキュレーターってやっぱりすごいね。

上手にサーキュレーターを使って節電しましょう。冒頭の動画の元のブログの記事があるので是非参考にして下さい。
【サーキュレーターを電気代で選ぶ時のポイントその1】
■実際にサーキュレーターの電気代を計算してみる
では実際にサーキュレーターの電気代を算出してみます。
■消費電力は※30W■一日の使用時間は8時間■使用日数30日■電力単価27円に設定
※これはDCタイプが概ね18Wから35Wが多く、平均的な30W数で算出

結果サーキュレーター1台の1ヶ月の電気代は約195円だと分かります。
ちなみにこれをエアコンと比べてみましょう。消費電力を600Wに設定しました。
■消費電力は※600W■一日の使用時間は8時間■使用日数30日■電力単価27円に設定

一ヶ月の電気代約3,888円。その差は当たり前ですが、サーキュレーターの電気代がとても安いのが分かります。でももっと安い方が誰しも助かりますよね。
【サーキュレーターを電気代で選ぶ時のポイントその2】
■節電するならDCタイプを選ぶのがベスト
■DCタイプはACタイプより価格が高めなのでその差額を回収できるのかを慎重に検討する
下記の表を見てもらえると分かりますが同じメーカーで同じ適応畳数なら圧倒的にDCタイプの方が消費電力が抑えられると分かります。節電するならDCタイプを選んで下さい。
メーカー名 | 機種名 | モーターの 種類 | 適応畳数 | 消費電力 | 電力差 | 価格 | 価格差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
山善 | YAR-CD20 | DC | 20畳 | 18W | 24W | 10.978円 | 4,378円 |
山善 | AAR-JSN15 | AC | 20畳 | 42W | – | 6,600円 | – |
アイリスオーヤマ | PCF-SDC15T | DC | 24畳 | 25W | 13W | 9,981円 | 3,836円 |
アイリスオーヤマ | PCF-SC15T | AC | 18畳 | 38W | – | 7,800円 | – |
iimomo117 | ※360度回転 | DC | 6~24畳 | 22W | 14W | 6,180円 | 1,000円 |
iimomo117 | CF-AC40 | AC | 24畳 | 36W | – | 5,180円 |
ただDCタイプを選ぶ時に注意が必要です。それは価格がACタイプより価格が高めです。いくらランニングコストが抑えられてもイニシャルコストが高すぎるとその差額分を回収できません。また期間が長いと途中で壊れてしまう可能性もあります。
下記に電力差による使用年数別電気量を表にまとめました。この表を使って上記のサーキュレーターに当てはめてみます。
年数 | 電力差13w | 電力差15w | 電力差20w | 電力差25w |
---|---|---|---|---|
1年 | 1,008円 | 1,164円 | 1,560円 | 1,944円 |
2年 | 2,016円 | 2,328円 | 3,120円 | 3,888円 |
3年 | 3,024円 | 3,492円 | 4,680円 | 5,832円 |
4年 | 4,032円 | 4,656円 | 6,240円 | 7,776円 |
5年 | 5,040円 | 5,820円 | 7,800円 | 9,720円 |
メーカー名:アイリスオーヤマ
■DCとACタイプの消費電力差は13W■DCとACタイプの価格差は3,836円
この場合は下の表からその差額を回収すのに約4年です。
もしかしたら故障するかも不安。
メーカー名:山善
■DCとACタイプの消費電力差は24W■DCとACタイプの価格差は4,378円
消費電力差を約25Wとみて表から約2年半ほど回収できると判断できます。
なんとか回収できそうです。
メーカー名:iimomo117Bandiera※正しくはブランド名です。DCタイプの機種名は不明でした。
■DCとACタイプの消費電力差は14W■DCとACタイプの価格差は1,000円
この場合はその差額を回収すのに約1年です。
これは買い得です。
これで消費電力の差によってどれぐらい節電できるのか分かりました。でもサーキュレーターってどれぐらい持つものなの?と疑問が残ります。
次の章ではその耐久性について説明します。

6年前に6台ほど買ったサーキュレーターの内4台はまだ動いています。残り2台の内1台は2年前に、もう1台は1年前に動かなくなりましたが、それぞれ4年、5年持ちました。この経験から3年は大丈夫だろうという認識はあります。上に書かれている例は3年は持つだろうという判断からです。
サーキュレーターの耐久性について
家電製品には安全に使ってもらうための基準である「長期使用製品安全表示制度」というものがあります。これは2009年に定められたものです。

サーキュレーターを耐久性で選ぶ時のポイント
■サーキュレーターの耐用年数は約5年(商品本体に記載)
■設定上の標準使用期間以上の使用は自己責任
これは意外と知られていないようで、扇風機やエアコンなどの製品ごとに「設定上の標準使用期間」が表示されています。説明等には載っていませんので、家にある扇風機などの後ろ側を見てくだい。
だいたい耐用年数は4~6年(扇風機やサーキュレーターの場合)ではないでしょうか?我が家にあるサーキュレーターでは約平均5年でした。
これはあくまでもメーカーが出している目安です。食材で言えば賞味期限に近いのかもしれません。表示された耐久年数を超えたから即ダメというわけではなく
「設計上の標準耐用期間が過ぎていますので、交換時期ですよ」との合図だと思って下さい。
確認すべき事は異音や異臭、コードの劣化など。発火にもつながるので十分注意していきましょう。
ただしこれはあくまでも自己責任の元でご使用ください。

古くなったサーキュレーターは注意しなくちゃね。

うん、そうだね。でもこれは想定時間ってあるんだよ。それを超えて使っているともっと短くなるから注意だよ。ちょっと補足するね。
サーキュレーターを耐久性で選ぶ時のポイント(補足)
■サーキュレーターの耐用年数は想定時間内での使用が前提
■メーカーによっては1日の使用前提時間が違う
さきほどの標準耐用期間ですがこれはJIS基準がありそれに沿ったものです。その項目の中に次のような想定時間がありますので紹介します。
■運転時間8h/日■運転回数5回/1日■運転日数110日/年■スイッチ操作回数550回/年
これはJIS基準をクリアするためのもので、メーカーによっては独自の設計時の使用前提時間があります。HPなどでそのことがしっかりと記載されている2社を引用させて頂きますので参考にご覧ください。
当製品につきましては一般家庭において通常使用(約10時間/日)を前提に設計しております。したがいまして24時間連続運転をされた場合、モーターの温度上昇等により寿命を速めてしまいます。したがいまして24時間連続運転はおすすめできません。また、保証の対象外となりますのでご注意下さい。
アイリスオーヤマお客様サポートAIより
ボルネードのサーキュレーターは24時間365日連続使用することを前提に作られています。ただし、モーター周りについた埃や髪の毛などはモーターに負荷をかけ製品の劣化を早め、故障の原因となりますので、必ず月に一度は点検を兼ねて掃除をしてください。
ボルネード社サポートより

会社のよってはサーキュレーター自体の使用前提時間が違ったりします。中にでもボルネード社は1940年頃に世界で初めてサーキュレーターを開発した米国メーカー、24時間365日連続使用が前提なのが凄いです。
サーキュレーターの保証期間について
これはほぼ日本のメーカーは1年です。海外製品などの製品もほぼ1年です。
そんな中で、2年、3年、10年と保証期間があるのがボルネード社です。

「ボルネード サーキュレーター DCモーター 35畳 ウイルス対策 強力換気 99段階風量 長期保証 静音 リモコン 6303DC-JP」などはなんと10年保証です。但し製品登録が必要ですが製品登録をしない場合でも通常5年。モーター部分に限りますがこの保証期間はかなりお得です。
全ての商品ではありませんが「ENERGY AMART」が目印です。

持ち運びと清掃しやすさ
サーキュレーターの機能性について

最近のモデルは色々多機能を搭載したものが多くなりました。左右首振りタイプは勿論、360度回転、リモコン付き、音声認識、タイマー、タッチパネルなどあります。
これらは様々なニーズにお応えできるメリットがありますがデメリットもあります。
まずは価格の高騰ですがこれは仕方がないですね。
次に故障などのリスクの増加です。
360度回転など便利そうですが、構造が複雑になり部品も増えればそれだけ
そういったリスクも増えて当然です。サーキュレーターを購入の際はその点も考慮しましょう。

購入する際には必要かどうかを十分に検討しましょう。
本来サーキュレーターは一定方向に風を送るのがメインです。
多機能は最終はなくても大丈夫ですよ。
サーキュレーターのメーカーの紹介

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)

山善(YAMAZEN)

ボルネード(VORNADO)※アメリカ老舗

バルミューダ(BALMUDA)※2003年東京で設立

ボネコ(Boneco)※スイスの老舗家電メーカー

Fochea

ゼピール(Zepeal)※株式会社電響社のブランド名
メーカー問い合わせ先一覧
2020年扇風機カタログ – YAMAZEN BOOK ホーム
まとめ
今回はサーキュレーターとは?という題材で記事にしました。
初めて購入される方にもできるだけ多くの情報を提供しようと思い色々と掲載しましたが、いかがでしたでしょうか?
サーキュレーターは年中重宝します。そしてその性能は年々進化しています。
以前より小型でも性能はアップしていたり、機能が充実していたりと様々な技術が込められています。
後はお住まいに本当に必要なものを選択して、快適な生活空間を是非手にしてみてください。
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